学校で英文法を習ったとき、firstの前には冠詞のtheがついて「一番目(の)」という意味になると習いませんでしたか?もちろんこれは正しいですが、firstの前にはtheではなくaがつく場合もあります。That’s a first!という表現が典型例です。どういう意味でしょうか?
a firstの意味
Firstにaがついたらどういう意味になるかというと、
a first:
1. something that has never happened or been done before(Cambridge Dictionary)
「お初(の)」「今までにない初めての」
2. 合唱やグループ演奏などで一番高いパートを担当する人 = a first
2はとても特殊なので、音楽の話を頻繁にする人でなければあまり使うことはないかなと思いますので、ここでは1の「お初」という意味で使われるa firstを詳しく見ていきましょう。使い方で言うと、さらに2つに分けることができます。
驚きを表す「それは初めてだね!」
1つめは、That’s a first!「それは初めてだね!」のように、これまでなかったことが起きたことに対して驚きを込めて使われる表現です。文脈によっては嫌味っぽく聞こえる時もありますが、単に「初の」という意味で使われることもあります。

声のトーンや文脈で嫌味っぽくも聞こえるっていうのは面白いですよね。同じフレーズでも状況次第で印象が全然変わるので、使うときはちょっと気をつけたいです。
例文1
A:I don’t know what’s got into her, but Lisa is wearing a dress and makeup these days.
B:Wow, that’s a first! She must be having a crush on someone.
A:どういう風の吹き回しか知らないけど、リサが最近ワンピースを着て化粧をしているの。
B:わお、珍しいこともあるんだね。恋でもしているんじゃないの。
※what’s got into ~ = what has gotten into ~「~に何があったのか、何が起きたのか」=「どういう風の吹き回しか」
例文2
Oh, David is coming to the next team gathering? That’s a first! He normally doesn’t like social events like that.
わぁ、Davidが次のチームの集まりに来るの?そんなこともあるんだね(=それは初だね)!彼はだいたいそういう社交行事は好きじゃないのに。
(この文脈だと声のトーンによってはThat’s a first!は嫌味っぽく聞こえるかもしれません)
「業界初」など驚きを伴わない「初の」
a firstが「お初」という意味で使われるもう一つの使い方としては、「業界初の」などのように、特に驚きの感情などを込めずに「これまでにない初めての、新しい」という意味で使う使い方です。
例文1
This AI-driven virus detection technology is a first in the industry.
このAIを取り入れたウイルス検知技術は業界初です。
例文2
This order processing system is a first for our company.(= has never been done before)
この注文処理システムは我が社にとって初です。
まとめ
A firstと、firstにaが使われるパターンはそれほど多くなく、ここで紹介したパターンがほとんどなので、使い方はつかみやすいのではないかと思います。上で紹介した例文のような場面が来たらぜひ使ってみてください。



コメント