今回は、burn(燃やす)を使った、知っていると仕事や転職の話題でも役立つ英語イディオムを紹介します。
burn (one’s) bridges とは
burn your bridges:
to do something with the result that you will not be able to return to a previous situation again, even if you want to (Longman Dictionary)
直訳すると「橋を燃やす」となりますが、
- 関係を断つ、縁を切る、関係性を壊す
- 背水の陣を敷く、退路を断つ
という意味のイディオムです。bridgesは常に複数形です。
橋を燃やすと向こう側に渡れなくなりますよね。
関わっていた人とのつながりを壊して関係を経ってしまったり、元には戻れない状況を作ることを言います。
burn (one’s) boatsもburn (one’s) bridgesと同じ意味で使われます。
自分の乗ってきた船を燃やしてしまい、元に戻れない状況にしてしまう、ということからも理解しやすいと思います。
オーストラリアでは、新卒で入社した会社にずっと定年まで勤めることはかなり珍しく、人生で数回転職するのは当たり前なので、転職・退職の話の時によくこのイディオムを耳にします。
このイディオムは自ら関係を壊すようなことをするというニュアンスがありますので、転職においては、会社や上司ともめて退職するような時に使われます。
【例文1】
I didn’t want to burn my bridges with the company, so I didn’t say anything negative when I was asked why I was leaving.
会社との縁を切りたくはなかったので、退職理由を聞かれてもネガティブなことは一切言いませんでした。
【例文2】
He burned his bridges by insulting his boss in front of the team when he announced his resignation.
彼は退職を発表するときにチームの前で上司を侮辱するようなことを言って関係を壊した。
【例文3】
There should’ve been better ways of leaving without burning boats.
縁を切らなくても退職するもっといい方法があったはずなのに。
特にオーストラリアでは、仕事の商談や転職においてコネクションがとても重要なので、転職を何度もするのは珍しくないとはいえ、今後のキャリアに響かないように、転職・退職時もなるべく関係性を壊さないよう気を付ける傾向にあります。
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