仕事で同僚や取引先からの返事・アップデートがしばらくなく、「○○の件、どうなりましたか?」とフォローアップをしなければならないとき、英語でどう言えばいいでしょうか。
そのまま「どうなりましたか」を英語に訳すと
What happened to ○○?
となりますが、直接的かつ口語的すぎるため、ビジネスメールではネイティブはあまりこのような言い方をしません。
メールで返信やアップデートを催促したいときは、ネイティブが使う決まった表現がいくつかあるので、ここでは、私が実際に見たネイティブが使う表現と使い方を紹介します。
ビジネスメールで使えるフォローアップの英語表現
Any update on this? 「これに関してアップデートはありますか?」
とてもシンプルですね。ちょっとシンプルすぎる気もしますが、親しい取引先・社内で使うくらいなら問題ありません。
実際にどう使われているかというと、これまでのメールに返信する形で、
Hi (相手の名前),
Any update on this?
Let me know if you need any help with this.
Regards,
(自分の名前)
のように、thisが下記のメールの内容を指し、「この件、アップデートはありますか」となります。Thisの代わりにbelow(下記)を使ってAny update on below?でもOKです。
もう少し丁寧感を出したいときや目上の人や社外の人にメールを送る場合は、
- May I have an update on this?
- Could you let me know if there is any update on this?
- Could you give me updates on this?
- Could I ask if there is any update on this?
- Just wondering if there’s any update on this.
のようにMay I ~ ? やCould you/I ~ ?の表現や、(I’m) wondring if ~ のようなやんわりとした言い回しを使うといいでしょう。
また、これだけだとそっけない感じもするのでもう少し何かつけたい、という人は上の例でもあったように、「何かヘルプが必要だったら教えてね」やLet me know if there’s anything unclear.(不明点があったら言ってください)などの一言を付け足すといいでしょう。
上司から部下へのフォローアップ(催促)の場合はHi,といった挨拶もなく”Any update?”だけの時もあります。
Any luck with ○○?「○○はどうだった?(成果はあった?)」
直訳すると「Luck(運)があった?」となりますが、何か相手に依頼したことに対して、「○○の件、できた?」と成果を聞くときに使われます。
例えば、社外の人に希望の金額や予算を確認してほしいと同僚にお願いしたものの、その同僚から返事がないとしましょう。そのとき、その同僚に送るフォローアップのメールとして、
Hi (相手の名前),
Any luck with their budget requirements? 「予算要件聞けた?」
Cheers,
(自分の名前)
Cheers,は特にオーストラリアで使われるカジュアルな挨拶で、「またね」のような感じで、メールやチャット、電話の終わりなどによく使われます。
そのほかには、何かの申請の承認が下りた?と聞きたいときは
Any luck on the approval? (承認どうだった?)
のように使えます。
Following up on this. 「この件のフォローアップです」
この表現は、「このメールはフォローアップのためです」と、メールの目的を直接的に表現する言い方です。
日本語でも「例の件についてお伺いしたくご連絡しました」などのようにメールを始めることがありますよね。
(例文)
Just following up on ○○.
Let me know if there’s anything I need to do on my end.
「○○の件のフォローアップです。こちら側で何かすべきことがあればお教えください。」
Following up on this.は直接的に催促している表現なので、上の例のように「私のほうで何かすべきことがあったら教えてください」など、何か一言添えることが多いです。
I’m wondering if you had a chance to do …「…していただけましたでしょうか。」
上で紹介した表現よりもやんわりとした表現です。
Did you do…?「…しましたか?」というとかなりダイレクトなニュアンスになりますが、have a chance to do …で「…する機会がある」を使うことで「…するチャンスはありましたか」と直接的な表現を避けることができます。
(例文)
Did you have a chance to review my proposal?
私の提案書を読んでいただけましたでしょうか。
Wondering if you have got a chance to check my below request.
下記の私のリクエストは見ていただけたでしょうか。
他にもChance to do …は、丁寧に依頼をする時にも使えて便利な表現です。
ニュアンスとしては「ワンチャンあり?」を丁寧にしたと考えるとわかりやすいと思います。
Is there any chance you could update the quote as below?
見積書を下記の通りにアップデートしていただけないでしょうか。
Any chance the price can be a little lower?
もう少し値下げいただくことは可能でしょうか。
おまけ:日本語と英語のビジネスメールの違い
日本語のビジネスメールでよくある、
「お忙しいところ大変恐縮ですがお返事いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。」
のような文章は、無理なお願いをしているときなど、よほどのことがない限り英語のビジネスのメールでは使われません。
丁寧な表現や言い回しを使うことはあっても、「いつもお世話になっております。」「お手数おかけして申し訳ありませんが」「ご理解ご協力いただけますようお願い申し上げます。」などのような付け足しの言葉をたくさん書くことはありません。
催促したいとき、何か一言付け足すときは下記の英文が非常に便利です。
長々と何文も付け足すのではなく、一言簡潔に添えるくらいがベストです。
Your quick response would be appreciated. すぐお返事いただけると助かります。
Your quick action would be highly appreciated. 素早くご対応いただけるとありがたいです。
いかがでしたか?
レスポンスがなくて困っているときやフォローアップしたいときなどにネイティブがよく使う英語表現を紹介しました。
催促される立場にも催促する立場にもはなりたくないですが(笑)、催促をしなければいけないとき、決まったフレーズとして覚えておくととても役に立ちます。
ビジネスのメールやチャットでネイティブがよく使う略語やスラングについてはこちら↓
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