仕事中など、わからないことがあって誰かに聞きたいとき、英語でどうやって声をかけたらいいでしょうか?
May I ask a question? Can I ask you something?
といってももちろん問題はありませんが、さらに上のレベルの英語を目指すなら、ネイティブらしい聞き方も使えるようになりたいですよね。
そんな時に使えるのが
Can I pick your brain?
ちょっと教えてほしいんだけど。
です。
pick someone’s brainの意味は、
pick someone’s brain:
to ask someone who knows a lot about a subject for information or their opinion (Cambridge Dictionary)
つまり、「ある事柄について、自分より詳しい人に情報や意見を求めること」で、
「知恵を借りる」と訳されることが多いです。
pick には「~をつまみとる、~を摘む」という意味がありますから、pick someone’s brainは文字通り、誰かのbrain(頭脳)をつまむ、つまり「知恵を借りる」となるわけです。
何か自分より詳しい人の頭脳を拝借するときに使われるので、質問したいときにいつでも使えるわけではありません。
○○さんはどこにいるか知ってる?や○○の納期はいつですか?というような質問には使えません。
よく合わせて使われる前置詞としてはonやabout、forがあり、
pick one’s brain on/about ~で「~(の事柄・トピック)に関しての知識や情報」、
pick one’s brain for ~で「~のために」
となります。
【例文】
Can I pick your brain about how I can generate this report?
このレポートの出し方を教えてくれませんか?
I’d like to pick your brain for the next workshop.
次のワークショップのことでちょっと知恵を借りたいんだけど。
Can I pick your brain for a sec? I’ve got some questions about the new payroll system.
ちょっと知恵を貸してくれない?新しい給与計算システムのことで聞きたいことがあるんだけど。
*payroll「給与計算、給与計算システム」
例文の2つ目と3つ目は、pick someone’s brainのニュアンスをしっかり訳にだすために「知恵を借りる」という表現を使っていますが、わりとカジュアルな英語表現なので「ちょっと教えてくれない?」「ちょっと聞きたいんだけど」のほうがニュアンスとしてはしっくりきます。
Can I pick your brain?と言われたら、自分の知識や頭脳を頼ってくれているということなので、ちょっと嬉しくなりますね。
同僚や友達に何かを教えてもらいたいときはぜひ、Can I pick your brain?を使ってみてください。
コメント